昨日はILLIT、明日はハツハとまだまだ絶賛6月カムバ大戦真っ只中とあって皆様も大忙しの事でしょう。個人的にはちょっと前に記事にしましたVVUPですねー、6月20日のカムバックで確定しました。やはり、またしてもデジタルシングルかって感じではありますが、空白期が長引いて結果よかった話なんてありませんので、出るだけ良しとしましょう。
KISS OF LIFEの4集ミニ「224」は思っていた以上に良かったです。自分は好きです。ちなみに前作「Lose Yourself」も大好きです。内容的に何故かいい評判を自分の周りでは聞かなかったので残念な気持ちでしたが、今回だって普通にカッコいい。やっぱり他の大衆が求めるキオプっていうのは『Sticky』のホットガール路線だというのが公式イメージみたいになってしまったのだろうなぁ。
もちろん今作「224」でちょっとアレだなって所がないわけではありません。特に『Lips Hips Kiss』のダンスで唐突に肩紐パッチン的なあの振付、それはいらんだろ!と全KISSYが総ツッコミしたことでしょう。でもジュリーが言っていたようにアルバム総じてラップ少な目で、キオプの歌モノが聴きたい層にはバッチシだったのではないでしょうか。
そうそう『リムジン・サービス』出演のジュリたん死ぬほど可愛いくて美しかった。ありがとうKBS。次はハヌルだね。
初動セールスとしては前作割れしてしまったとはいえ、例の炎上騒動によるダメージが相当大きかった分、微減程度で済んだあたりは不幸中の幸いか。
それと以外だったのは、クリエイティブディレクターとしてデビュー以来一緒に歩んできたイ・ヘイン不在による影響を危ぶむ声も少なくなかった事。
もしもイ・ヘインがいれば、かの炎上は起きなかったなんていう人も出てきそうなくらい一部のKISSYの中には、彼女の事を信用していたのかと思うと、この人が歩んできた人生が少しだけ報われたような気持ちになってしまいました。ま、かの炎上はKポップには根が深い問題で、全く別次元の話とは思いますが…。
批評サイトとして有名なIZMの新企画インタビューにイ・ヘインが取り上げられていたので紹介します。
| 果たして何がKポップを定義するのだろうか? ジャンルとして見れば明確な答えはないが、産業の観点からKポップの最大の特徴は「分業システム」だ。観客に向かって歌って踊るアイドルの背後には、きらびやかなオーラとステージを彩るために努力する誰かが存在する。表舞台には立たなくても、静かにKポップを陣頭指揮する人々に出会うため、IZMはインタビューシリーズ『K-POPを創る人々』を開始する。その第一弾の主人公は、プロデューサーのイ・ヘインだ。 イ・ヘインには物語がある。『プロデュース101』の出演練習生として名前を馳せた後、プロジェクトグループや各種番組を経て、クリエイティブディレクターとして成果を上げたという物語だ。ガールズグループ・KISS OF LIFEの結成から独特なヘッドラインでメディアに露出してきた彼女は、現在ボーイズグループ・CLOSE YOUR EYESの総括プロデューサーを務めている。 IZMは彼女の経歴だけで興味を持ったわけではない。毎年新規グループが次々と登場するKポップ市場の中で、ニッチ市場を見い出し、一般大衆をターゲットとする彼女の企画は、継続的に優れた成果を上げてきた。もっと深い対話を交わすためインタビューで出会ったイ・ヘインは、やはり並外れた情熱と直感、細やかな分析力を兼ね備えた人物だった。彼女が描く今後のキャリアへの期待がさらに高まった。 ![]() -過去KISS OF LIFEを担当していた当時、クリエイティブ・ディレクターという役職名を使用し、現在は総括プロデューサーとしてCLOSE YOUR EYESを担当しています。具体的な業務内容について教えてください。 KISS OF LIFEの頃は、プロモーションの方向性など幅広い面でコンセプトを提案し、説得する役割でした。ミュージックビデオをドラマチックな形式で撮影するのはどうだろうかなど。現在は私が決定権者として音楽的な方向性も一緒に設定しています。仕事の範囲がだいぶ広がりました。 -CLOSE YOUR EYESの場合は、メンバーを選出するサバイバル番組『PROJECT 7』からディレクターとして出演しました。キャスティング時の状況はどのようなものでしたか。 KISS OF LIFEを2024年の『Lose Yourself』活動まで共にしながら、ゆっくり整理していた時期に、親しい作曲家を通じて『PROJECT 7』制作会社の代表を紹介され、番組出演の提案が先だったものの、自然とグループディレクションにもつながりました。オーディション番組が盛んだった昔からの〈ディレクターの役割をいつかやりたい〉という漠然とした思いはあったものの、アイドルの道を追いかける中で「今は難しいだろう」と考えていました。結局、切望すれば全て叶うものだと今は感じています。 -Kポップのニッチ市場を掘り下げる戦略を取ると明言しました。KISS OF LIFEとCLOSE YOUR EYESの両チームを設計する際に最も重視した点は何ですか? まず、メンバーに合ったコンセプトを与えることを重視しました。KISS OF LIFEのメンバーは、一般的に可愛いコンセプトの似合うタイプではないと考えました。どんなに良い服でも、体型に合わなければ意味がないのではないか。代わりに「自由」というキーワードが浮き彫りになるよう、女性アイドルとしては当時珍しいヒップホップジャンルとウェスタンスタイルを考案しました。 KISS OF LIFEが「辛いマーラー味」なら、CLOSE YOUR EYESは正反対の「あっさりした平壌冷麺」のようなチームです。ヒップホップジャンルのボーイグループが非常に多いトレンドに従ってしまうと、他グループの亜流になりかねないので、最初から完全に排除しました。さらに、メンバーの心にもヒップホップがないように感じたので、ヒップホップ路線を推し進めれば、メンバーの態度や雰囲気にも制約がかかるだろうと考えました。(笑)大手なら私の希望を押し通せるかもしれませんが、中小規模の会社ではターゲット設定が重要です。 -CLOSE YOUR EYESは、最近注目されている「清涼感」とは異なる「叙情性」を核に据えていて、より印象的でした。デビューEP『Eternalt』の最大のポイントは何ですか? プレイリストのように全体として聴かせることを目標にしました。ミニアルバムとしては8曲という多めのトラック数も、似ているムードを維持しようという意図です。特に目立つ曲をできるだけ避けたかったのです。 -過去のKISS OF LIFEの頃も「Born to Be XX」のタイトル曲に『Nobody knows』を推し、今回のCLOSE YOUR EYESのタイトル曲『私の中のすべての詩と小説は』も非常に柔らかい。このようなR&Bはイ・ヘインの好みが反映された結果でしょうか。 最初からR&Bジャンルを決めつけていたわけではありません。当初、作曲家たちに提示した提案書の主要なキーワードはローファイ、ハウス、北欧などでした。メンバー達も黒人音楽を特に好んで聴くタイプではなく、ジャンルを完全に消化するにはボーカルスキルもまだ不足しているため、R&Bはむしろ控えめにしようと考えていました。しかし、新興企業会社で新人であるため、Aリスト級の曲を簡単に渡そうとはせず、限られた範囲内で検討した結果、このように決まりました。 -CLOSE YOUR EYESの次作アルバムに関する計画も既に明かされていますが。 コンサートや季節に合った音楽で構成する準備を進めています。今回のアルバムをファンの方々が多く支持してくださっていますが、ステージでの需要に合った曲も必要です。一つ目標があるとするなら3番目の曲で人々の予想した期待を完全に裏切って見せることで、楽しい反転を与えたいと考えています。 ![]() -アイドルの練習生として番組に出演し、現在はプロデューサーとなった珍しいキャラクターです。これまでポジションが何度も変わってきたため、Kポップに対する視点も変わってきたのではないでしょうか。 業界の変化は練習生時代から実感していました。20代前半に特に感じたのだが、ジェンダーレスファッションのようにパフォーマンスにおいても女性と男性の区別が消え始めました。例えば、ガールズグループは皆ヒールを履いて踊っていたのが、ある時からスニーカーを履くようになりました。トレンドに合ったものを習得しなければ、最近の音楽を消化するのは難しいだろう感じましたね。 歌が上手いというのも、以前は高音を簡単に出したり、発音が正確な方が重視されていたのが、現在はグローバル市場が拡大しているため、逆に発音を転がす傾向が好まれるようになってきています。英語の歌詞の比重拡大も同様です。ライブが上手い歌手と録音に長けた歌手は異なる事を実感しています。「新しい基本技術」が必要となるのです。 -トレンドをキャッチするためイ・ヘインならではの戦略があるのかも聞きたいです。 正直に言うと、トレンドに敏感なタイプではありません。(笑)周囲には新曲を全て聴き、毎週リファレンス会議をする人もいますが、私は直感に頼っています。毎日分析すると音楽に飽きてしまう事もあります。プロの姿勢ではないかもしれませんが、一般大衆の立場で音楽を受け入れようとしています。 -では、インスピレーションは主にどこから得ているのでしょうか。 周囲から多くのヒントを得ます。会話が大好きなタイプなので、知らない人と出会うと、人生で最も好きな映画や好きな歌手、作曲家などを尋ね、後で全て調べてみるような感じです。他人がどのような感性を好むかを感じ取り、そこからアイデアをピックアップします。CLOSE YOUR EYESの次作のコンセプトも、以前KISS OF LIFEのメンバー達と交わした会話から始まりました。 最近のトレンドに合わせて、音楽がリラックスできる一方で、韓国語の歌詞の比重が高いのが「Eternalt」で最も興味深い要素です。 メンバーの中に英語の発音に慣れたメンバーがいない。東洋人はほとんど前歯で話しますが、英語は内側から音がでないと自然で魅力的ではない。この違いを考慮して英語の歌詞を徐々に減らしました。もちろんトレーニングを受ければ英語に慣れるかもしれませんが、当時は時間も足りなかったし、今の段階でその歌手ができる最大限を引き出すのが良いと判断しました。 収録曲のうち『To the Woods』は、本人達が直接歌詞を書いた曲です。 最も大切にしていた曲でしたが、希望する方向性を作詞家達に何度も要求するのは良くないと思ったため、自分達で直接書くことにしました。(具体的にどのような方向性か)少しのセクシーさが滲み出る切なさや悲しみの感情。BTSの『Save Me』のように、慰めや助言となるイメージです。振付もそのような面を生かして構成しようとしました。実際、アルバム全体的に歌詞が企画当初と比べてコンセプチュアルな方向性になったようです。最初は誰が聴いても私の物語だと感じられるテキストを目指していたが、どうしても期間に合わせなければならないため、現在の形になりました。 -多国籍グループなのに歌唱に支障がないことに驚きました。プロデュースにおいてボーカルはどのように調整したのでしょうか。 直接ボーカルディレクションは見ていませんが、個人的には自然でリラックスした、まるで俳優が歌っているようなトーンを好みます。親しい関係であり、一緒に多くの作業をしているADORAに、そのように依頼しました。私の気持ちをよく理解し、望むものをすぐに引き出してくれる友人です。 -パフォーマーの経験がプロデュースにも反映されている部分があるとすればどんな点でしょうか。 Kポップは視覚的な音楽なので、全体的なイメージを想像するのに大いに役立ちます。特に、私は特定の分野で突出しているタイプではなく、広範で浅い知識を持つタイプでもあります。『プロデュース101』で最終まで残れたのは、オールラウンダー型として戦略を上手く立て、キャラクターを構築したおかげだと思います。現在もダンス振付の収集を直接行い、授賞式の舞台でもマクロ的な視点で企画しています。 ![]() -話を切り出すのが申し訳ないほど、かなり昔のことではありますが、Kポップ業界で多くの困難を経験してきた方だと思います。第三者の立場から見ると、この業界に残っていることが少し意外でした。 まず、私自身は時間が経つと忘れやすいシンプルなタイプです。良いことでも悪いことでも、過去の出来事よりも未来を見据えようとしており、もちろんうまくいかなかった時期への後悔はありますが、最善を尽くしたため後悔は残っていません。過去の経験が新しいことに役立つという考え方でいます。 そして、ある意味すべては「잠깐(チャッカン=つかの間の出来事)」です。周囲で突然有名になってすぐに降りていくケースを、学生時代から見てきました。アイドルとして成功しても、結局は次を準備しなければならないので、別のルートで長期的な計画を先に立てることもメリットだと考えることもあります。 -音楽メディアではKポップのパフォーマーの後ろの制作者を多く取り上げようとしていますが、同時にファンダムではそれを好まない視線もあるのは事実です。本人もジレンマを感じているのでしょうか。 私のように独自の道を歩んできた人は少なく、韓国社会自体がアンダードッグの物語(勝ち目のないチームや、弱い立場の人による逆転勝利劇)を好むため、以前の会社でも私をプロモーションにアピールしていました。しかし、私が受ける注目がアイドルを超えるべきではないため、働く際にはあくまでスタッフの役割を果たそうとしています。自分のブランディングを無理に抑えることなく、本分を保ちながら一生懸命頑張るべきではないでしょうか。 実は最近もインタビューの依頼が次々と入ってきましたたが、ある瞬間ずっと話が繰り返されているように感じられ、CLOSE YOUR EYESのメンバーたちにも申し訳ない気持ちになったりもしました。同時に、私に照明が当たらなければ、注目が彼らに向かうかもしれないという考えも浮かんだりします。それでも、このIZMインタビューだけは絶対にやりたかった。(笑) -最終的に、イ・ヘインが考える良い製作者とは何でしょうか。 アイドルは非常に不安定な職業です。職業と呼ぶのも少し曖昧なほどです。給与を受け取るスタッフとして、アイドル達が収入を得られるようにする事が最も重要です。そして、私たちがアイドルを作ることができるのも、全て誰かのポケットから出た資本のおかげです。苦労して稼ぎ、決断を下して投資資金を得たのですから、信頼して任せられる人間でなければならないのです。 -イ・ヘインをロールモデルとしている未来のKポップ業界関係者にアドバイスするとすれば? 人生に正解はないかもしれませんが、一つだけ伝えたいことがあります。世の中には助けを求めれば、助けてくれる人が意外と多いということです。一生懸命頑張る人ほど、人に助けを求めるのが苦手な傾向がありますが、これも練習で磨くべき能力です。分からないことは、年上の人間に教えてもらうよう頼みましょう。機会はその過程で訪れます。私がここまで来れたのも特別な凄い才能があったからではなく、他人に積極的に助けを求め、多くのコミュニケーションを取ろうとしたからです。 -今後の計画を少し教えていただけますか。 挑戦的なことを続ける予定です。バーチャルアイドル、バンドチーム、そして海外のグローバル市場をターゲットにしたグループなど。既存の枠組みに囚われない実験的な試みになるでしょう。 -最後はIZAの公式質問です。イ・ヘインを音楽の世界へ導いた人生の音楽やアルバム、あるいはアーティストを教えてください。 曲で言えば、映画『スカーレットレター』(2004)で故イ・ウンジュが歌ったアイルランドのバンド、ザ・コアーズの『Only When I Sleep』です。幼少期、父親からTV視聴を禁止されていたため、代わりにこっそりラジオにイヤホンを挿して聴いていました。その時に聴いた『会いたい夜』という番組で出会った曲で、私が好む音楽がマイナーコードの暗く、同時に慰めてくれるような情感であることを感じました。後に受験でもこの曲を歌いました。 アーティストはRoller Coaster。全てのアルバムが大好きで、1枚だけ選ぶのが難しいほどです。初めて発売された時から時間が経った今でも、本当に洗練された音楽です。後に聴くと古臭い曲もあるのですが、Roller Coasterは本当にずっと聴きたくなる魅力があります。付け加えると、Roller Coasterのメンバーであるジヌ先輩と親交があり、自然とミュージシャンとして活動する娘のZIN CHOI(ジン·チョイ)とも知り合いですが、彼女は本当に非凡です。DJや作曲、絵描きだけでなく、楽器の演奏までこなす。ぜひご覧になってほしいです。 2025.06.13【IZM】 |
現在総括プロデューサーとして手掛けるCLOSE YOUR EYESのお話が中心となるのは当然ながらも、最近では大手のグループでさえ「一体何をさせたいのか」疑問符のつくケースであったり、あるトレンドが流行れば右にならえのパターンが蔓延してしまうKポップ業界において、単なる「アイドル出身者」である彼女が、ニッチな隙間コンセプトをあえて狙うといった製作者としては当然の感覚を武器に活躍できているあたり、とても興味深く読ませてもらいました。
ナムジャにはちょっと疎いのでCLOSE YOUR EYESに関しては、サクラダケンシン君と叙情性の強い曲云々は耳にした事があった程度で、他のメンバーやどんなサバ番だったのかまでは存じ上げなかったのですが、あーハイハイ、ポケドルのBAE173メンバーが何か揉めていたのがココでしたか。『Project 7』はJTBCのサバ番だという事で『PEAK TIME』でもおなじみのライアン・S・ジューンが5人の「ディレクター」の一人として参加していました。プロデュース101シーズン2『PICK ME』作曲者でもあります。
実はイ・ヘインは2020年の暮れにライアン作の『Santa Lullaby』というクリスマスソングをソロで発表しているのですね。まさかその僅か4年後、同じサバイバル番組のメンターとして一緒に出演しているとは本人も思ってもみなかった事だったでしょう。
制作者としての彼女の姿はまだ始まったばかりかもしれませんが、CLOSE YOUR EYESは3年の期間限定活動なので、その間、またそれ以降もどんなプロデュースを見せてくれるのか期待したいですね。
あとインタビューの中でチラっと名前が出たADORAさんとも別に縁が切れたわけでもなさそうで安心しました。ADORAさんは相変わらずのHYBE仕事以外にも同じ会社なのだから当然と言えば当然なのですが、キオプの今回の「224」の方にもバック・コーラスだけではなくディレクション参加もされているとの事で、今後さらにガッツリとプロデュースまでやってくれないかなとか思ってしまいました。ADORA × KISS OF LIFE。ヒップホップ、西海岸からも一旦離れて、ムーランルージュなミュージカル・耽美な世界のKISS OF LIFE。勝手な妄想が広がるばかりです。


