
米ビルボード最新チャートで『Smart』『EASY』『Perfect Night』の3曲が6週連続同時チャートインするなど、13日と20日のコーチェラに向けて絶好調と思われていたルセラフィムがここにきて問題発言、アンコール生歌問題、熱愛報道、ウンチェ体調不良とネガティブな話題が相次ぎ、ILLITの登場によって本国ペンから今後のその第4世代トップランナーの立ち位置が心配されるといったニュースがありました。スキャンダルなんかよりは毎回盗作騒動が起きてしまう欠陥プロデュース問題や資金力と外交力に物を言わせるHYBEの強引な広報戦略の方がより問題だと思いますが、誰にも惑わされずに恐れを知ることなく前だけを進んで行くという ”強い”イメージに若干のダメージを残すような印象ではあります。ま、個人的に以前から言ってましたが、個々の実力を伸ばしたり等のやるべき事を後回しにした結果であり、性急過ぎる海外シフト戦略の弊害なのでこんな話が上がるのも時間の問題ですわな。
やはりKポップアイドル・プロデュースの難しさを思い知らされる次第です。
そんなルセラを尻目にHYBE首脳陣が恐らく欲しかったであろうHIPなイメージを軽々とブン捕ってしまったようなグループこそ、今月3日発売のシングル『Midas Touch/Nothing』でカムバックのKISS OF LIFE。
デビュー以来ゴリゴリに突っ走ってきた彼女達が発表してきた楽曲に比べると幾分地味な第一印象かもしれないけれど、箸休めと呼ぶには両曲とも聴きごたえ抜群で、オマージュしたとされるブリトニー・スピアーズを始めとする90年代後半以降のアメリカン・ディーバ達の引き出しが自分には全くない事に絶望。キオプが持つスイートでロマンティックな側面をより強調してみせたそんなシングルとなっております。
「Midas」とはギリシャ神話に登場する王のことで、日本ではミダースって呼名が一般的らしいけど英語的にはマイダス。「Midas Touch」とはその王が持つという触れた物を黄金に変えてしまう能力のこと。つまり金でなく「私に触れたら一瞬で落ちるのよ」と恋の警告を歌ってるのですね。実におしゃれ。字幕を見るかぎり、歌詞がまたすがったり対等な恋愛でなくて思いっきり上から目線なのもらしさが出ているし、よく見ると歌詞の中に「sugarcoat」や「kitty cat」といった4人のソロ曲タイトルが隠されているという遊び心も面白い。
『Nothing』もまた優しいシンセリフが印象的な美しくも切ない曲。作家陣はプロデューサーデュオであるFuture BounceのPKやAFTRSHOKといったYG組が参加。収録曲も含めて今まで発表した曲はほぼ3分以内で収まる短い曲が多いキオプだけども、バラード曲は少し長めの3分半という法則を踏襲しています。
ショーケース時の金髪ナッティが優勝していましたのでこちらを紹介。
黒髪もいいけど、金髪になるとスタイリッシュさが増してより洗練された印象になりますね。レイ・ヒナ・ツキちゃん、最近だとUNISのナナちゃんとか普通に可愛いけども、金髪が似合っているかと言われたら「ん~どうなん?」て感じのイルボンヨジャと比べるたらはるかにお似合いで格好いい。
『Midas Touch』レコーディングビハインドが上がっていて、ちょっぴりエロいけど昔のナッティを思い出す素朴な感じがそそります。
こちらはまだあどけないアイドル学園時代ですが、比べてみても基本的にお胸もビジュアルも今とそんなに変わらないですね。ガチ少女だったJYP時代からソロ活動まで経験して、キオプデビュー時など「え、まだやるのかよ!」とKポファンを驚かせた生きる広報部長ナッティだもんで昔のVがたくさん残っています。
そういえば前回のマシロ記事ケバケ食堂の流れでというわけではありませんが、ナッティ出演回もとても良かったですよね。(【ナッティXベル 二人のプリンセスが来店! 本場タイの味を披露】)
仲良しだという噂はかねがね聞いていたシロティケミはそれまでダンスチャレンジくらいでしか確認できなかった二人の関係がついに公の場でと密かな興奮をしたのを覚えています。二人がJYPをそれぞれ夢破れて退社後もSTONEミュージックで一緒の時を過ごし、しかも両者とも長い練習生キャリアのどこかしらで諦めかけて母国に帰った経験を経ての再会とかもう泣ける。
STONEミュージックといえば、もう一人KISS OF LIFEに欠かせない元アイドルがおりますね。プロデュース101からI.B.Iを経てナッティと同じアイドル学園にも参加したイ・ヘイン。彼女も長い練習生・歌手生活の中で5、6社以上の会社を渡り歩いたあげく、後にアイドル学園では例の投票操作の調査の結果最終回順位1位だった事が明らかになるという凄まじい不運のアイドル人生を送った人でしたが、同い年の親友であるアドラ経由でS2エンタにクリエーティブディレクターとして入社。現在STONEミュージック時代の同僚がマネージメントする側とされる側と二人三脚でKISS OF LIFEを陰で支える重要なクリエーターとして活躍し、新しい花道だけを歩き始めたわけです。代表職からは退いたもののPOCKETDOL STUDIO~M25の元DIAチョ・イヒョンや彼女のようにアイドルとしてのセカンドキャリアの可能性を大きく広げるという意味でも画期的だし、現役アイドルとの特別な信頼関係に基づく活動ができるという部分においても元アイドルという経歴を生かした裏方が増えればいいなと思います。
KISS OF LIFEのグループとしての夢はリスペクトしているブルピンも立ったコーチェラフェスのような大きな舞台。今年2月と3月に行われた日本とタイでの単独ファンミーティングはまだまだ小さいステージだったかもしれませんが、そこで見せたKISSYの応援に涙を浮かべる彼女達の姿には清々しい感動を見る事ができます。(【1st Fanmeeting in Japan "Hello Kissy"】/【1st Fanmeeting in Bangkok "Dear Kissy"】)
歌って良し、踊って良し。本物の実力と個性とを備えたキオプは本当にこれからの活躍が楽しみなグループのひとつです。
