
昨日21日は今年のKポップを代表する1曲『Supernova』と『Magnetic』を出したaespaとILLITが同日カムバという事で沸きに沸いたとは思いますが、『Whiplash』と『Cherish (My Love)』いかがでしたか?うん、どちらも嫌いじゃないけどもキオプの新曲『Get Loud』も含めてやっぱあまりにも前作が良すぎたせいで、それぞれタイトル曲単体で聴いてしまうとちょっとインパクトに欠けるかなという感じはしちゃいましたね。多分アルバムトータルで聴いたらまた違う感想になる気がしますが。まあどれだけ旬なアーティストといえども常勝人気曲を出し続けるというのは、あまりにも大変で難しい作業だという事です。10年以上確実にヒット曲を提供し続けているIUがいかに凄い存在であることかを実感させられちゃいますね。
今日はほどよく涼しくなってきた秋の夜更けにぴったりなアルバムとして新生FIFTY FIFTYの9月20日に発売されたアルバム「LOVE TUNE」を紹介したいと思います。
あのFIFTY FIFTYがチームを再編してカムバックするというニュースは、Kポファンの中でも決してポジティブな意見ばかりではなかったような気がします。自分も旧体制のデビュー当時から曲も歌声も最高だったので非常に注目自体はしていながらも、メンバー一人一人のパーソナリティまでは追っていませんでした。個人的にはキーナは復帰以来一人でアメリカで活動するなど心情的には頑張ってほしい部分もありましたが、一方で前FIFTY FIFTYの最大の魅力はアランの声があってこそなのは紛れもない事実だったので「ラッパーが残ったところでどうすんだ」という意見がおそらくは大多数なのも仕方ないとも感じていました。
Push Your Love
ILLITを誕生させたオーディション「R U Next?」を見ていないので、その参加者がメンバー入りという情報を聞いても「ふーん、そうなんだ」程度。なんせあの『Cupid』の歴史的大ヒット後の歴史的大崩壊劇をさんざん見せられたその続きとか一体どうすればいいのか。一度瓦解したグループがイメージ回復した事例なんてKポップにあったのだろうか?むしろ別グループとして再出発した方がいいのではないか。勝手にPD感覚で自分ならあーする、こーすると妄想するのもアイドルファンならではの楽しみですが、負のイメージが大きすぎてちとそんじょそこらのやり方では厳しい案件だというのがFIFTY FIFTYに向けられた偏見だったと思います。
そんな新生FIFTY FIFTYに最初に「おっ!」と思わされたのが例のギターを抱えたハナが印象的な初ライブパフォーマンス公開となったこのチャーリー・プースとleejeanのカバー動画。ハーモニーの美しさもさることながら、ここで初めてキーナのラップではない歌声が思っていた以上に良かったのに驚かされました。こんな声もでるんだ、もうちょっと聴いてみたいなと。たしか旧メンバーのほとんどが練習生生活2~3年目でのデビューであった中、キーナだけ7年以上というキャリアもダテじゃなかった。そしてもちろん以前に比べて格段に(?)上がったとされるグループ全体でのビジュアルレベルも素晴らしい。このライブクリップが公開された時点でそれまでのKポップで見られた雰囲気とは違い、こういうフォーキーな感じのグループがあってもいいといった肯定的な声も多く聞かれた気がします。少なくともコレによって旧体制と新生FIFTY FIFTYの差別化とATTRAKTのこの5人で行くという覚悟は十分伝わってきました。
Starry Night
そしてアルバムに先駆けて先行公開シングルとなったのが『Starry Night』。コレ好きです。サビのちょっと古臭いメロディーがトロットっぽさすら感じさせてクセになります。ああ、こんな感じで来たのね、とことん旧体制の洗練されたイージーリスニングな世界とは真逆で攻めていくのかなと思いきや、次に出されるタイトル曲『SOS』は『Cupid』の作者が参加するという「どないやねん」な展開。作者が同じなのだから当然と言えば当然なのだけれど『Cupid』によく似ているスウェーデン成分多めの『SOS』もまたコレはコレで良い曲でしたね。可愛らしい振付も可愛くなった新メンバーにピッタリよく似合っています。
SOS
このニューアルバム「Love Tune」の良さはこれらのタイトル曲だけにとどまらない。アルバム冒頭を飾る「愛を私にプッシュして」というとってもキュートでポップな『Push Your Love』も最高だし、何といってもエモーショナルなシャネルの高音が凄まじいオーラスの『GRAVITY』はガチ名曲。個人的2024KポップソングBEST3に入りました。たぶん。音楽番組の活動2週目に入るやいなやTVでも披露され、そのバズりがやばいのにも納得の楽曲です。
「Love Tune」の音盤売上初動2万とキャリアハイながらB級ドルとしても決して高くない成績だったかもしれませんが、ATTRAKTが選んだ良曲を提供し続けるという姿勢が惜しみなく発揮された名盤だと思います。こうなってくるとまさに音楽面でのプロデュース・アウトソーシングを担当していたTHE GIVERSとは一体何だったのか?という話も出てくるはずで、旧メンバーによる新グループ「ablume」のNS ENM(旧IOKカンバニー)サイドにはかなりのプレッシャーを与えたのではないでしょうか。まぁ正直なところ雑食Kポファンからするといい曲が聴ければ、新ピプもablumeもニュジでもILLITでも何でもOKなんですけどね。
GRAVITY
さて微エロブログとして新生FIFTY FIFTYからピックしたのは、スウェーデンで台湾系スウェーデン人の父と韓国人の母との間に生まれ育ったという異色のマンネ、アテナです。すでにおっぱい民にはいいモノを持っていると話題です。見た目は若干IVEのイソちゃん風で2007年生まれと年齢も同じで、月も2月と3月とで非常に近い。成長したら体型や輪郭とかゴツくなりそうな雰囲気も似てる。新生メンバーではやっぱりシャネルあたりは若いKポップの女性ファンを大量GETできそうだけど、オッサンならオーデ出身とか元YouTuberだったといった前情報なしで一人だけベールに包まれた神秘的な要素込みでアテナだな。メンバーみんなカワイイけどね。最近はバラエティーコンテンツ等にも出てくるようになってきて、それぞれの個性も見えてきてさらに魅力的に見えてきました。11月には音楽フェス「SUPERPOP JAPAN」やらハイタッチ会やら日本活動、さらには本格的なアメリカツアーと精力的なスケジュールで益々の活躍が期待されています。いや、これから下のような女神アテナを拝めるなんて何と素敵なことか。お願いだからダンスプラクティス動画は全体固定ショットだけでなくズームUPバージョンも是非ともヨロシクです、ATTRAKT様。
「開かれた音楽会」リハーサル