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Kポップおっぱいオールディーズ【2】 EXID編

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また悲しいお知らせが届いてしまいましたね。
音楽プロデューサーの新沙洞の虎(シンサドンホレンイ)ことイ・ホヤン氏が亡くなりました。ホヤン氏と連絡が取れなくなったと知人が訪ねたところ、作業室で亡くなった状態で発見されたとのことです。
若いKポップファンにはあまりなじみがないかも知れませんが、Jewelry、4Minute、T-ara、BEAST(HIGHLIGHT)、APink、EXID、MOMOLAND…と数えきれないほどのヒット曲を手掛けてきた大ヒットメーカーでした。
今夜は上記のグループの中でも最もホヤン氏との関わりが強かったであろうEXIDを緊急企画として取り上げてみたいと思います。

旧ブログ時代の第1回でもそうでしたが、取り上げるグループについて決して特別詳しいわけではありません。
ましてや現役続行を決めているグループに対してオールディーズとは何事かとお叱りの声も聞こえそうですが、Kポップファンの裾野を広げたい気持ちもあってこんなブログやらせてもらっています。
第4、第5世代と盛り上がる若いペンの人達にも「こんな格好いいグループがいたんだよ」と少しでも有意義な記事になればいいなと思ってる次第です。
そうそうつい最近気づきましたが、プロミのペンの方かな?ジソンのけしからん動画ばかり見てたせいで、私の旧ブログまでたどり着いてしまったとXで嘆いてくれていた人がいました。
「こんなブログ」呼ばわりされてましたけどね、いや有難いです。こんなブログですよね。

まずは何といってもコレでしょう。『UP&DOWN』ウィアレ ウィ ウィ アレ。全く意味は分かりませんが、中毒性やばい。ウィアレ ウィ ウィ アレ。
2021年のBrave Girls『Rollin'』以前で【逆走】といえばこの曲でした。ブブゴルもYouTubeにアップされた動画から火が付いたわけですが、こちらも公演の様子をとらえたハニの個人チッケムがバズり、動画がアップされたおよそ3か月後には音楽番組で初の1位を獲得する奇跡の大逆走。今も昔も「大手しか勝たん」とされる韓国アイドルの世界において、たまにこういう謎の大逆転劇や【中小の奇跡】が起こったりするのがダイナミズム溢れるKポップの面白いところ。
続いて発表された『Ah Yeah』『HOT PINK』と同系統の中毒ソングはヒットこそしたものの、自己模倣のジレンマにシンサドンホレンイは苦しんだようです。たしかにこの人は盗作であったり、曲の使いまわしであったり純粋に表現者としては「?」な部分もありましたが、後のブラックアイド・ピルスンとなる2人との共作や今や押しも押されぬ大人気バンドとなったジャンナビのインディーズ時代を支援するなど、その嗅覚のようなものやはり常人とは違う優れた感覚を持っていた作家だったのだろうと思います。

EXIDも名前こそ聞いたことはありましたが、初めて私がきちんと知ったのは2020年12月からMnetで放送されていた「走る仲~Running girls~」というKポップアイドルがランニングという共通の趣味だけで集まり、一緒に走るという番組。そこにハニも出演していて、他にはソンミ、オマゴル・ユア、チョンハ、チュウ。オンニ組だったハニですが、まあその美しさの神懸かっていたこと。ただ走るって楽しいなというだけでなく、同業者同士ならではの告白や葛藤などもあり、あーKポップアイドルも大変なんだなぁ、そりゃ病んじゃう人もいるわなと考えさせられてしまう番組でした。
ウィアレ逆走以来突っ走ってきたEXIDがハニの一時休止をはさみ、後のソルジの健康問題などがあった2016年に満を持して発売されたのが初のフルアルバム「STREET」。
EXIDを知らない世代に聴かせる歌として、ウィアレの次にお薦めしたいのはその活動曲であった『L.I.E』だ。ヒップホップを内包した強烈なKポップのビートにJポップに通ずるキャッチーなメロディーを乗せた代表曲。
EXIDといえばビジュアル・クイーンのハニというのは仕方ないけども、この曲はメンバー5人のバラバラな個性と魅力が最大限に詰まっていると思う。必聴。

このグループは最初からこの5人組だったのではなく、LE、ハニ、ジョンファと後にBESTieで再デビューする事となる3人を含んだ6人組で2012年2月16日にデビュー。発売3か月後にはBESTie組が脱退とバタバタした状況の下、別のバラードグループメンバーでもありメンバーのボーカルトレーナーでもあったソルジと練習生だったヘリンが急遽召集され1集ミニ「HIPPITY HOP」が発売という流れがあったようです。
その後2014年末の大ブレークまでの期間を暗黒期と呼ぶ向きもあるようですが、このあたりの初期曲も個人的には大好きです。上の『I Feel Good』はブラックアイド・ピルスンのラド作品、下の『Whoz That Girl』は例のパクリ疑惑で有名となってしまいました。ちなみに両動画とも『UP&DOWN』大逆走のきっかけとなったチッケムを撮影したpharkilさんの作品となっています。しかし当時のKポップ衣装のエロさは半端ないですね。
メンバー全員大好きですが個人的にイチ推しのヘリンが先月突如、日本のオフィシャルサイト及びファンクラブが公開されたのには驚きましたが、EXID本体も3月2日にファンコンサートがZepp羽田にて開催予定です。
あと1週間というこのタイミングで本当に開催できるのか、メンバー達のコメント等にも注目されることになりそうです。

そしてイ・ホヤン氏の訃報を受けて、EXIDを受け継いだようなシンサドンホレンイ・プロデュースのガールズグループTRI.BEが2月20日に発売されたばかりの遺作『Diamond』でカムバ活動中止から一転、その意志を受け継ぎ活動続行という決定が発表されました。TRI.BEも決して売れているとは言い難いグループですが、いい曲ばかりで密かに応援しています。活動続行に関しては準備していたものが無駄に終わらずに良かった反面、メンバー達も思うことが多いはずでそのあたりの複雑な心のケアを一番大事に頑張ってほしいなと思いますよね。
あらためて音楽プロデューサー、ホヤン氏のご冥福を心からお祈りいたします。

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